中村太紀(ピアノ)
Taiki Nakamura,piano

大阪府立夕陽丘高等学校音楽科ピアノ専攻を経て、京都市立芸術大学音楽学部ピアノ専攻卒業。その後渡独し、ドイツ・フォルクヴァング芸術大学大学院修士課程プロフェッショナル・パフォーマンスコース修了。

在学中より、定期演奏会、ピアノフェスティバル、学内リサイタル、よんよんコンサート(関西音楽大学新人演奏会)、卒業演奏会等、学内より推薦を受け多数の演奏会に出演。

その他、京都市立芸術大学真声会創立60周年記念「ブリリアント・コンサート」、京都新聞社後援・旭堂楽器主催のチャリティーコンサート、毎日新聞社後援・大阪アーティスト協会主催の「第98回若い音楽家たちの飛翔」等へ出演。これらの功績より、公益財団法人明治安田クオリティオブライフ文化財団奨学生に京都市立芸術大学よりただ一人選抜され、二年間の奨学金を得る。堺国際ピアノコンクール高校生部門第1位、一般部門第3位、京都芸術祭新人賞、摂津音楽祭において銀賞併せて聴衆審査賞をはじめ、日本クラシック音楽コンクール、神戸新人賞音楽コンクール等国内多数のコンクールにおいて入賞・入選。第49回なにわ芸術祭新人賞選出・新進音楽家競演会、ピアノ・管弦打楽器の部において新人賞(第1位)受賞、併せて大阪府知事賞、大阪市長賞、大阪製紙賞を受賞。同時に音楽評論家より、「見事なまでのテクニックの冴えとコントロールの効いた美音で確信に満ちた表情を聴かせ、秀逸だった」と新聞紙上に好評を受ける。ドイツ・ハノーファーにて開催されたマルティン・シュミット記念コンサートでは、フォルカー・シュミット・ゲルテンバッハ指揮、スロヴァキアの室内管弦楽団Cappella Istropolitanaとモーツァルト・ピアノ協奏曲を共演し、その模様が複数の地元新聞にも取りあげられる。

 2014年イタリアで2年に一度開催される第9回モーツァルト国際ピアノコンクールにおいて、日本人としては二人目となる優勝を飾り、併せてLya De Barberiis賞を受賞。同年、ローマ・フラスカーティにて、翌年にはイタリア・モーツァルト協会主催マチネー・モーツァルトハウス(イタリア・ロヴェレート)にてリサイタルへ招聘される。

2016年阪急電鉄株式会社主催「マグノリア・サロンコンサート」、2018年ヤマハミュージックリテイリング主催のソロ・リサイタル「シューベルト没後190年に寄せて」では、ともに満員御礼の中ソロリサイタルへ出演。

2019年リトルカメリアコンサート(摂津市民文化ホール)にて日本センチュリー交響楽団と共演。また、アメリカの国際ピアノコンクールで第3位入賞を果たし、同年4月にはニューヨーク・カーネギーホールにて、8月にはウィーン各地(エーバーザール、モーツァルトハウス)にてコンサートツアー・デビューを果たす。また第5回いしかわ国際ピアノコンクール(石川)において第3位入賞。2021年3月には東京・ハクジュホールにて入賞者ガラコンサートが予定されている。

2020年第46回奈良フィルハーモニー管弦楽団定期演奏会にて同オーケストラと共演。

これまで日本、ドイツ、イタリアの各地においてコンサートやリサイタル出演多数。国内においては、ザ・フェニックスホール、いずみホール、兵庫県立芸術文化センター等、関西の主要なホールにて演奏。

これまでに、渕上裕子、大江祐子、名畑ゆかり、上野真、神谷郁代、砂原悟、クラウス・シルデ(ミュンヘン音楽大学元学長)、アルヌルフ・フォン・アルニム、ヘンリ・シーグフリッドソン(フォルクヴァング芸術大学教授)の各氏に師事。またスタニスラフ・ポチェキン(マドリード音楽院教授)、フェリックス・ゴットリープ、ギリアード・ミショリ(フライブルク音楽大学教授)、故カール=ハインツ・ケマーリンク、ベルント・ゲツケ(ハノーファー音楽大学教授)、アンドレイ・ピサレフ(モスクワ音楽院教授)、アルボ・ヴァルドマ(ケルン音楽大学元教授)の各氏のマスターコースを受講するため、ドイツ国内をはじめウィーン、フランス、ポルトガルにおいても研鑽を積む。またピアノ重奏(デュオ)を井上まゆみ氏に、ソルフェージュを鹿野なりさ、岩井理沙の各氏に、チェンバロを中野振一郎氏に、室内楽をディルク・モンメルツ(フォーレピアノ四重奏団ピアニスト)、エフゲニー・シナイスキー(ウィーン国立音楽大学教授)氏に師事。

現在、大阪府立夕陽丘高等学校音楽科、相愛大学、大阪教育大学、武庫川女子大学にて後進の指導にあたっている。

演奏活動、伴奏活動、レッスンにおけるドイツ語通訳等、幅広く活動する一方で、子どもから大人の方に向けてのピアノ・レッスンにも力を注いでいる。レッスンをご希望の方やご質問等はお気軽にお問い合わせフォームよりお願い致します。